体全体的には太っていない、むしろスリムなのにお腹だけが出ていたりする内臓下垂。
内臓が通常の位置より垂れ下がってしまう内臓下垂。
内蔵下垂は珍しくなく、日本人の3人に1人なると言われていて、意外と身近な症状です。
内蔵下垂になるとどんな症状が出るのでしょう?
痛みはあるのでしょうか?
内蔵下垂の症状とその解消法をチェックしていきましょう。
目次
内蔵下垂の症状はどんなの?
内臓の位置が下がるのは普通でもあることです。
普通の状態よりも内臓が下がることで色々な症状がでてきます。
下がる内臓としては、肝臓や肺、胃、膀胱、腸、腎臓などがあります。
内臓が下垂すると、内臓本来の働きを発揮できなくなってしまいます。
では、内蔵下垂とはどんな症状があるのでしょうか?
痛みはあるんでしょうか?
次のような症状が出てくる場合があります。チェックしてみましょう。
- 便秘になりやすい。
- 胃もたれ、胸やけによくなる。
- 胃痛がある。
- 集中力がなく、やる気が起こらない。
- 食欲不振になる。
- 食事をした後、下腹部がポッコリと膨らむ。
- お腹を押すと硬い。
- 体が冷える、冷え性になる。
- 太りやすくなる、むくみやすくなる。
- 骨盤が歪む。
- 肩こりや腰痛になりやすい。
- 腹筋ができない。
- 口臭、体臭がする。
- だるさがとれない。
- 深く呼吸ができない。
いかがでしょう、気になる症状があったでしょうか?
内蔵下垂の一種である”胃下垂”になると胃の機能が低下して食べ物をうまく消化することができなくなり、胃もたれしやすくなります。
胃が下垂すると小腸や大腸が押され、便を送りにくくなり、便秘になりやすくなります。
このように1つの内臓が調子悪くなると、他の内臓にもよくない影響があることがわかります。
内臓下垂は、痛みなど症状を自覚している人もいますが、全く気付いていない人もいます。
全く気付かない、症状がでない場合もあるので、痛みがでないけれど内臓下垂、ということも多いようです。
なんとなく調子が悪いな、程度にしか感じない人もいます。
どんな人が内臓下垂になりやすい?
もともと日本人は腸が長いので腸が下垂しやすいようです。
また、女性の場合、無理なダイエットにより内臓下垂しやすくなったり、筋力が弱いため起こりやすいです。
男性も、長時間のデスクワークや、姿勢が悪いため内臓下垂を起こしやすくなっています。
普段から食べ過ぎや早食いな人、寝る前に食べることが多い、運動不足な人も内臓下垂になりやすいです。
また姿勢が悪い、猫背の人も骨盤が歪みやすく、注意が必要です。
歩き方が悪いと骨盤が開いてしまうことがあります。
車に乗ることが多くなって、なかなか歩くことが少なくなってしまった、という人もなりやすいです。
座る時、足を組むクセや、床に座るときつい横座りするクセがある人も骨盤が歪んでいる可能性があり、内臓下垂になりやすいです。
内臓下垂は女の敵!
内臓下垂になると、内臓が本来の位置からずれてしまい、他の臓器を圧迫し、血行不良になってしまいます。
血行不良になると冷えてむくみやすくなります。
冷えると女性の場合、妊娠しにくい体になってしまいます。
また便秘になりやすく、肌荒れもしやすくなってしまいます。
さらに、内臓下垂になると頭痛と吐き気を伴う生理痛になることもあります。
女性にとって内蔵下垂は全くいいことがありませんね。
女性は特に内臓下垂の疑いがあるときは、痛みなどの症状がなくても積極的に改善していきたいですね。
産後の内臓下垂をチェック
産後のお腹がぽっこりがなかなか戻らない!?
次に出産をした女性にみられる内臓下垂について見ていきましょう。
妊娠中は、出産準備のため緩んだ骨盤を筋肉だけで支えなければいけなくなり、筋肉が疲労してきます。
そのため、産後、骨盤の中に収まっている内臓が下がり気味になってしまいます。
出産後になりやすいのは、子宮下垂、子宮脱、直腸脱、尿道脱など ”骨盤臓器脱(性器脱)” というもの。
出産を経験した女性の半数が、生涯のうちに、特に更年期以降に何らかの形で子宮下垂などの骨盤臓器脱になるといわれています。
産後の内臓下垂にはどのような症状があるのかチェックしていきましょう。
症状としては次のようなものがあります。
- 尿漏れ
- 夜の頻尿
- 排尿困難
- 便意が1日に何度もある
- 下がった臓器が張ったような痛み
- お腹に力がかかったとき、何かが出てくるように感じる
- 太ももに物が挟まったように感じる
産後の子宮下垂は軽い場合、自覚症状がなく痛みがない人が多いです。
婦人検診で言われて初めて気が付く場合もあります。
人によって、強く症状を感じることもあるようです。
子宮下垂が進んで子宮脱になると、下着が擦れて炎症になったり痛みが出たり、歩くのが難しくなってしまったりします。
実は出産前の、もともとの生活習慣などによって、子宮脱になりやすい人がいます。
- 極端に痩せている
- 肥満
- 便秘
- 運動不足
- トイレをいつも我慢している
妊娠中から内臓下垂になる人もいます。
トイレを我慢しない、便秘を治す、運動不足にならないよう歩くなど適度な運動をするようにし、生活習慣を改善するようにしましょう。
内臓下垂にならないために
では内臓下垂にならないためにはどうすればいいでしょう?
内臓に負担がかからないように、普段の生活習慣を気を付ける必要があります。
1.食品添加物を減らす
食品添加物を長期間、多く摂っていると、肝臓腎臓が弱ってきてしまいます。
インスタント食品や加工食品には多くの食品添加物が含まれています。
現代の生活では、食品添加物を全く摂らないことは不可能ですが、できるだけ減らすように努力することが大切です。
家で出来るだけ素材に近いものを調理して食べることを多くするといいでしょう。
食品を選ぶ時も、成分表示をチェックする、旬な食材を選ぶなど、できるところから対策し、知らず知らずにかかる内臓への負担を減らしていってあげましょう。
2.冷たいものを取りすぎない
冷たい食べ物や飲み物をとりすぎてしまうと、内臓を冷やしてしまいます。
臓器を支える筋肉も冷えると硬くなってしまい、内臓をあるべき場所より下げていってしまいます。
できるだけ暖かい食べ物、飲み物を飲むようにしましょう。
また、早食いや、ストレスを感じたまま食事をするのは消化を悪くするので避けましょう。
内臓を疲労させないようにします。
3.適度な運動をする
運動不足は内臓を支えているインナーマッスルを衰えさせてしまいます。
産後の内臓下垂改善法と同じように、ウォーキングやインナーマッスルを鍛えるストレッチや筋トレなど適度な運動をして、内臓下垂を予防しましょう。
どこでもできる、ゆっくり息を吸って吐くだけのドローインや、簡単にできるヨガポーズもおすすめです。
1ポーズ30秒のヨガで内臓下垂を改善しましょう!の記事も参考にしてみて下さい。
内蔵下垂の症状はどんなの?まとめ
珍しい症状ではなく、意外と身近な内臓下垂。
症状や痛みがでないけど、内臓下垂になっている場合があります。
便秘や胃もたれ、食後のゲップ、だるさがとれないなど、不調を感じたら内臓下垂かもしれません。
女性は特に冷え性になってしまったり、生理痛がひどくなったり、不妊になってしまったりする場合があるので積極的に改善していきましょう。
また、産後の内臓下垂にもならないよう、生活習慣をチェックし改善していくことが大事です。
内蔵下垂は痛みなどの症状が出る前に、改善していきましょう。
こちらの記事もご覧ください。⇒内蔵下垂はストレッチで改善!どれくらいの器官で効果でる?
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