自分なりに色々お手入れしているのに、顔がカサカサする。
いくら保湿しても、顔が乾燥して辛い。
そのカサカサ肌、どうしてなるのでしょう?
肌の構造は、実は複雑なんです。
様々な化粧品を試す前に、なぜ肌の状態が良くないのか知ると、本当に肌に必要なものが分かってきますよ。
原因を知ってそのカサカサ顔を改善していきましょう。
目次
肌の構造って?
肌は、表皮、真皮、皮下組織で構成されています。
スキンケアをする上で特に大事になってくるのが、真皮と表皮です。
表皮
皮膚の一番表面にあるのが表皮です。
表皮も2つに分けられます。
- 角質層
- 角質層より下の表皮
よく聞く「角質」があるのが角質層です。
死んだ細胞、角質細胞があります。
角質層の働きは、皮膚に触れるものから体を守ることと、内側の水分が外へ蒸発しないように守るバリア機能です。
健康な角質層は、自らセラミドなどの保湿成分を作り出しています。
このバリア機能が低下すると、乾燥肌になり肌がカサカサになってしまいます。
角質層より下の表皮は、生きた細胞、表皮細胞でできています。
顆粒層、有棘層、基底層の順にあります。
外からの刺激に反応して、その反応を神経に伝えたり、アレルギー反応を起こしたり、色々な活動をしています。
基底層は、新しい表皮細胞が生まれる工場のような働きをしています。
真皮
表皮の下にあり、約70%がコラーゲンでできています。
コラーゲンのところどころにエラスチンという線維があり、コラーゲンを支えています。
この2つが古くなって弾力を失うとシワの原因になります。
さらにコラーゲンとエラスチンのまわりを埋め尽くしているのがヒアルロン酸です。
カサカサ肌になる原因は?
保湿成分がちゃんと働かない
自ら作っている保湿成分がちゃんと働かないと、肌は乾燥してカサカサになります。
保湿成分は年齢とともに量が減ってきます。
また、体の冷えにも気を付けないといけません。
体が冷えると、血行が悪くなり、肌のターンオーバーが乱れ、保湿成分の生産量も減ってしまいます。
毎日のお手入れが原因!?
自分なりに美肌になるために毎日行っているお手入れが、実はカサカサ肌にしてしまっている場合があります。
カサカサ肌にしてしまう間違ったお手入れは大きく分けて次の2つ。
- 落としすぎ
- こすり過ぎ
落としすぎ
洗浄力の強いクレンジングは、顔の保湿成分まで洗い流してしまいます。
洗顔の時、お湯の温度が高いと顔の皮脂が溶けて流れてしまいます。
肌は、寝ている間にある程度うるおいを回復します。
ですが、洗浄力が強すぎるクレンジングや洗顔料を使い続けていると、肌のうるおい回復が追い付かなくなり、ずっと乾燥してカサカサしている状態になってしまいます。
こすり過ぎ
顔を洗う時、つい汚れを落とそうとしてゴシゴシ、指に力を入れて洗っていませんか?
角層の厚さは、たったの0.02mmしかないので、少しの摩擦でも傷ついてしまいます。
毛穴パックをしたり、化粧水をパッティングしたり、スクラブ洗顔などで肌を傷つける可能性があります。
肌を傷つけてしまうと内部の水分を蒸発させてしまい、顔が乾燥してカサカサ肌になりやすくなります。
3つの対策方法とは?
肌のうるおう機能を高める
洗顔で、肌の水分を保持する力を洗い流さないように、低刺激で優しく洗うようにします。
化粧水は細胞賦活作用のあるものを使うといいです。
細胞賦活作用とは、ターンオーバーを改善させる働きをしたり、肌の水分保持力を高めたりするなど、細胞を活性化させる作用をいいます。
細胞賦活成分は、オタネニンジンエキス、加水分解コラーゲン、プロテオグリカン、ローヤルゼリーなどがあります。
顔の肌の菌のバランスを整えることも大切です。
肌には80万個の皮膚常在菌が存在していて、これが美しい肌を作っています。
常在菌のバランスを整えるためには、殺菌作用や刺激の強い化粧品を避けたり、こってりしたクリームを塗って寝ることを避けましょう。
肌の悪玉菌を抑えて善玉菌を増やすのにおすすめなのが、マヌカハニーです。
マヌカハニーは、優れた抗菌力と保湿力がある天然成分で、肌の常在菌のバランスを整えてくれます。
肌に保湿成分を補給することも大事ですが、まず肌のうるおう機能を高めることが大切です。
生活習慣の改善
顔のカサカサ肌対策には、生活習慣の改善も欠かせません。
- 睡眠を十分にとる
- 急なダイエットや偏食をしない
- 空気が乾燥しないように気を付ける
- 喫煙を避ける
- ストレスをためない
- 適度な運動をする
睡眠中は肌のうるおい保持力が回復するので、十分な睡眠をとるようにしましょう。
できれば6時間は睡眠時間をとりたいところです。
急なダイエットや偏食をすると、肌に必要な栄養が届かず、代謝を妨げてしまいます。
バランスのよい食生活を心掛けましょう。
部屋の空気は乾燥しないように、加湿器などを使い湿度を50%以上にしましょう。
喫煙やストレスは、肌の老化を促進し、肌を乾燥させカサカサにしてしまいます。
運動不足は、新陳代謝が鈍り、血行が悪くなり、うるおいが肌に行きわたらなくなり、肌が乾燥したままになってしまいます。
少しずつでもいいので、運動をするようにしましょう。
紫外線対策
紫外線はバリア機能を低下させ、内側の水分が逃げやすくなり、肌を乾燥させ、カサカサにしてしまいます。
紫外線対策は季節に関わらず毎日しましょう。
曇っている日でも、涼しい季節でも、室内にしかいない日でも、紫外線対策は必要です。
シーンにあったSPF、PAの日焼け止めを選び、肌の負担にならないようにします。
「SPF」は、紫外線にあたってから日焼けするまでの時間を何倍伸ばすことができるかを表しています。2~50の数値で表示されています。
日常で使うのはSPF30程度で十分と言われています。
「PA」は、紫外線A波(UV-A)をカットする力を表しています。+~++++の4段階で表示されています。
+→やや効果がある、++→効果がある、+++→非常に効果がある、++++→効果が極めて高い、という意味です。
SPF50+/PA++++、が一番最高値になりますが、数値が高いと紫外線吸収剤が多く配合されていて、肌に負担になりやすくなります。
日常的に強い日焼け止めを使うのではなく、普段はSPF30程度のものを使い、特別外に長時間いる時には強めの日焼け止めを使うというように、使い分けをするようにします。
日焼け止めは適量を塗り、ムラがないように塗ります。
少しの日焼けが積み重なって、顔の肌をカサカサにするだけではなく、シミとなって出てくるので、紫外線対策は日頃から行いましょう。
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まとめ
顔がカサカサ肌になる原因と、3つの対策についてみてきました。
顔が乾燥してカサカサ肌になる原因は次の通りでした。
- 肌自ら作っている保湿成分がちゃんと働かない
- 毎日のお手入れで、落としすぎ、こすり過ぎをしている
3つの顔のカサカサ肌対策は以下の通りです。
- 肌のうるおう機能を高める(洗顔は低刺激で行い、化粧水は細胞賦活作用のあるものを使い、刺激の強い化粧品を避けることで、皮膚常在菌のバランスを整える)
- 生活習慣の改善をする(睡眠を十分にとる、バランスの良い食事、ストレスをためない、適度な運動をするなど)
- 紫外線対策をする
顔本来のうるおう力を取り戻して、カサカサ肌対策をしていきましょう!
こちらの記事もご覧ください⇒冬の悩み・カサカサ肌をどうにかしたい!原因と改善方法
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