お腹の脂肪はマッサージ機で落とせる!?本当に効果あるの?

よく、このマッサージ機を付けるだけで、簡単にスリムになれます!!って広告、よく見ませんか?

辛い運動や、食事制限しなくても、使うだけで簡単にお腹の脂肪がとれるなんて、夢見たいですね。

でも、実際そんな上手い話はあるんでしょうか?

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また、効果があるとしたら、どんな機械を選んだらいいのでしょう?

お腹の脂肪燃焼の仕組みは?

ところで、お腹の脂肪燃焼の仕組みをご存じでしょうか?

人の体の中には細胞が60兆個あり、その中の250~300億個が脂肪細胞です。

その脂肪細胞には3種類の細胞があります。

「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」と「ベージュ脂肪細胞」です。

脂肪と聞くと、全部ムダなものと思ってしまいますが、違うんです。

脂肪は体温を維持したり、エネルギーを貯蔵したり、生命維持をするのに大事な役割があります。

白色脂肪細胞

白色脂肪細胞は、体内の余ったエネルギーを体の中に中性脂肪として蓄える働きがあります。

脂肪太りの原因となる細胞です。

皮下や内臓の周りに多く存在します。

白色脂肪細胞は、一度増えると減りにくいです。

褐色脂肪細胞

白色脂肪細胞とは逆で、脂肪を燃やしてエネルギーにする働きがあります。

肩甲骨周りの背中、胸、首周り、脇の下、心臓など限られた場所に少量だけ存在します。

赤ちゃんは寝てるだけでもエネルギーを発生させることができるのは、褐色脂肪細胞が多くあるからです。

褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞が燃えるのも助けてくれます。

しかし、褐色脂肪細胞は年齢とともに減っていってしまいます。

ベージュ脂肪細胞

ベージュ脂肪細胞は、褐色脂肪細胞と同じように、活性化すると脂肪を分解して熱を発生することができます。

ベージュ細胞は年齢とともに減少せず、冷やしたり、食べ物によって活性化し、増やすことが可能だと言われています。

この細胞はまだまだ分からないことが多く、ダイエットに活用できるか、今も研究が進められています。

脂肪燃焼の仕組み

では、どのようにお腹などの脂肪は燃焼されていくのでしょう?

  1. 白色脂肪細胞の中に蓄えられた中性脂肪
  2. 寒さなどの刺激、運動をしてエネルギーが必要になる
  3. ホルモンが分泌される
  4. リパーゼという酵素が活性化される
  5. 中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解
  6. 筋肉でエネルギーとして消費

このように、脂肪が燃焼するためには、何段階か必要なことがわかります。

脂肪はそのままでは燃焼することができず、分解してからではないとできません。

また、分解された遊離脂肪酸は、エネルギーとして燃焼されなければ、また体内に脂肪として戻ってしまいます。

さて、よく見かけるダイエットできるマッサージ機は、この脂肪燃焼をすることができるのでしょうか?

お腹の脂肪を落とすマッサージ機の効果は?

マッサージ機は、お腹に付けると電気でブルブルするやつ、お腹を揉むマッサージ機など色々ありますね。

ブルブルするマッサージ機

お腹を揉むマッサージ機は「EMS」という機械で、Electrical Muscle Stimulation(エレクトリカル・マッスル・スティムレーション)の略称で、日本語にすると「電気的筋肉刺激」と訳すことができます。

元々EMSは、病気やケガで筋肉が動かせない人のリハビリ用の機械として使われていたようです。

運動するとき、本当だったら脳から指令を電気として出して筋肉を動かし、収縮させることで筋肉を発達させていきます。

EMSを使うと、脳から指令を出さなくても、直接筋肉に電気信号を伝えるので、楽に筋肉を鍛えることができるのではないか、とされています。

お腹の脂肪燃焼の仕組みを考えると、脂肪を燃焼させるのはEMSだけでは難しいかもしれません。

この機械だけでは、脂肪を燃焼させるためのリパーゼを活性化することが難しいです。

リパーゼを活性化しカロリーを消費するには、体温が上昇している必要があります。

ダイエット器具を付けているだけでは体温が上がりません。

しかし、海外のEMSを使った実験では、体重や皮下脂肪は変化がなかったけれど、お腹部分と胴体部分は減少した、という実験結果が出ています。

脂肪燃焼はできないけど、筋肉を鍛えることはできるようです。

ブルブルマッサージ機をおすすめしたい人

  • 普段から筋トレなど運動をしていて、運動してない時間も活用したい、補助的に使用する人
  • 腹筋を付く感じを実感したい人
  • マッサージ機の使用しながら、運動、食事制限など一緒にできる人

EMSを使った人の多くは、筋肉が鍛えられている感じがすると言います。

筋肉を鍛える感じを実感するのに役立ちそうです。

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お腹の脂肪を揉むマッサージ機

ローラーのようなものが付いているマッサージ機もよく見かけますよね。

こちらはどうでしょう。

エステシャンが揉んだ時のように効果的、のような宣伝も見ますね。

お腹の脂肪を揉むと、その部分がすっきりと見えるかもしれませんが、それは脂肪が燃焼しているわけではありません。

揉んだ部分の血行がよくなり、体内の余分な水分が移動し、むくみを解消してくれるため、細く見えます。

お腹の脂肪を揉むタイプのマッサージ機は、血行を良くすることによって、代謝がよくなり、便秘解消に繋がったり、美肌にする効果が期待できます。

血行が悪くなると、老廃物がたまりやすくなってしまい、肌の老化を招いてしまいます。

血液の循環が良いと、老廃物は体の外に排出されます。

しかし、生命活動を維持する大事な役割のある脂肪は、老廃物ではないので、マッサージ機で血行をよくしても、排出されるわけではありません。

お腹を揉むマッサージ機をおすすめしたい人

  • むくみを解消したい人
  • 便秘解消したい人
  • 肌ケアをしたい人
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そもそも部分痩せってできる?

ダイエット用のマッサージ機は、使っているところだけ痩せます、というイメージが強いですが、そもそも、部分痩せはできるのでしょうか?

脂肪が減っていく順番は決まっています。

体の中心部から遠い部分から中心部に向かって順番に減っていくようになっています。

手首や足首は一番脂肪が落ちやすく、お腹やお尻が一番最後に落ちます。

お腹の脂肪を落とすや、背中だけ痩せたいなど、部分痩せは残念ながらできません。

やはり、お腹の脂肪を減らすには・・・

マッサージ機を使うだけで、痩せられるのはとても魅力的に感じられますが、やはり、お腹の脂肪を減らすには基本的には運動することが欠かせません。

以前は脂肪を燃やすには、20分運動する必要があるとされていました。

しかし、最近の研究では、トータルの運動時間が同じであれば、まとめて運動しても、回数を分けても効果に差がないことが分かっています。

毎日、少ない時間でも継続的に運動するのがポイントです。

運動系のダイエット機もおすすめです。

上手に使うと、室内で効率的に運動をすることができます。

まとめ

脂肪細胞には3種類あり、脂肪燃焼をする脂肪細胞もあります。

脂肪燃焼するには、そのままではダメで、分解をする必要があります。

今色んなところで見かける、ダイエット用のマッサージ機。

マッサージ機を使う目的が、お腹の脂肪燃焼だと、効果がないということがわかると思います。

むくみ解消や、毎日のセルフケア、お肌のお手入れが目的の場合、効果があるといえるでしょう。

やはり、ダイエットの基本は運動です。

マッサージ機と共に、適度な運動を取り入れ、上手にお腹の脂肪を落としていきましょう。

こちらの記事もご覧ください⇒期間はどれくらい?お腹の脂肪を落とす筋トレの効果

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