多くの人が悩んでいる毛穴問題。
顔の毛穴に詰まっている角栓、気になりますよね。
詰まっているものは取りたくなりますが、そのケア、本当に正しいのでしょうか?
角栓はどうしてできるのでしょうか?
どのようにケアをすれば肌を改善してなめらかにすることができるのでしょう?
目次
毛穴は大事な存在!
顔には、なんと20万個の毛穴があり、皮脂を分泌し皮脂膜を作って、乾燥から肌を守るうるおい成分になっています。
美肌の天敵のように見える毛穴ですが、大事な役割があるんです。
毛穴そのものの数は、生まれつき決まっているので、小さくしたり、減らしたりすることはできません。
私たちができるのは、スキンケアによって、毛穴を目立たなく改善することです。
角栓はどうしてできる?
肌は「ターンオーバー」を繰り返し生まれ変わっています。
ターンオーバーとは、肌が基底層と呼ばれる表面の皮膚の下にあるところで新しく生まれ、28日間をかけて上へ上へと押し上げられ、最後は垢となって剥がれ落ちることを指します。
このターンオーバーが、体調不良や乾燥などにより乱れ、古い角質が残ってしまい、それが皮脂や汚れと混ざって毛穴に詰まり角栓となっています。
この詰まりが酸化すると黒ずみになってしまいます。
また、ストレスによる過剰な皮脂や乾燥による毛穴の詰まりが、角栓の原因になっている場合もあります。
角栓は約70%タンパク質(角質)と約30%の脂質(皮脂)でできてると言われています。
皮脂は洗顔料で落ちますが、タンパク質(角質)は洗顔料だけでは落とせないのです。
角栓は肌に必要?
ぶつぶつしている角栓は取ることに意識がいってしまいますが、実は角栓は肌に必要な役割を果たしています。
角栓が毛穴に詰まっていることにより、外からの雑菌が毛穴から入り込まないようにしています。
本来、角栓は常にちょっとずつ作られていて、ターンオーバーなどにより自然と落ちていきます。
ターンオーバーが滞って、毛穴に残って、毛穴をふさいでしまっている角栓が問題になってきます。
ですから、角栓は全部とってしまう、というのは間違っています。
あの角栓ケアは間違っている!?
今は、いろいろな毛穴、角栓ケア商品がありますよね。
角栓を改善して毛穴ケアしてくれるのでしょうか?
クレンジングオイルでマッサージ
角栓は皮脂でできているからクレンジングオイルで落ちると思いがちですが、タンパク質(角質)の方が多く、これは油で落ちないのです。
また、クレンジングオイルは洗浄力が強く、擦ると乾燥や肌あれの原因になるので注意が必要です。
クレンジングオイルで長い時間マッサージをするのは避けましょう。
ゴマージュ、スクラブ、ピーリング
ゴマージュ、スクラブ、ピーリング、よく見かけるケア商品ですが、3つはどう違うのでしょう?
古い角質をケアする、という目的は一緒で、何で取り除くか、という方法が違います。
ゴマージュ→天然のハーブや植物の種を使って、古い角質を取り除く方法です。
肌を擦る方法なので、頻繁に使うと皮膚を傷つけてしまいます。
スクラブ→種子や樹脂などの細粒を加えた洗顔料です。
ピーリング→固くなった角質を薬剤や化学成分でやわらかくし、古い皮膚の表面を取り除く方法です。
皮膚科で行われるものと、自宅で行うものがあります。
自己流でピーリングをすると角質を取りすぎて、肌を傷めてしまう危険があるので注意が必要です。
いずれも頻繁に行うと肌が傷ついてしまいます。使用方法に書かれている頻度を守り過度に行うのを避けましょう。
指で押し出す
ポツポツと目立つ角栓は、指で押して取りたくなりますよね。
しかし、指で押し出すと毛穴を広げてしまい、角栓が抜けた後も広がったままになってしまいます。
また、角栓を指で押すときに、爪で肌を傷つけたり、雑菌が入ったり、色素沈着によりシミになったりする恐れがあるのでやってはいけないんです。
貼って剥がす鼻パック
貼って剥がすとびっしりとつぶつぶがついてくる鼻パック。
その気持ちよさにクセになっている人も多いのではないでしょうか。
鼻パックを剥がすときに強い力で角栓を抜くので、肌に必要な角質や油分水分なども一緒にとってしまいます。
頻繁に行わないようにし、1~2か月に1度くらいにとどめておくといいでしょう。
鼻パックを使うときのポイントは次のとおりです。
鼻パックをとるときに、毛穴を押し広げてしまうのを防止するため、事前に肌を温め、毛穴が開いた状態にします。
お風呂上りに行ったり、ホットタオルを使い温めるといいでしょう。
毛穴パックをした後は、肌に負担がかかっているので念入りにケアをします。
化粧水、保湿美容液、乳液を塗って、しっかりと水分・油分を補います。
なめらか肌になる、角栓ケアは?
それでは、角栓をケアして毛穴を改善するにはどうしたらいいでしょうか?
ピーリング石鹸や酵素洗顔で優しく角質をとる
角栓を作らないためには、毎日正しいクレンジングや洗顔を行うことが大切です。
ですが、気が付くと毛穴に汚れが詰まっていて、そのままにすると悪化することがあります。
そういう時は、ピーリング石鹸や酵素洗顔で、毛穴の汚れや厚くなった角質を取り除いて改善していきましょう。
ピーリングは洗い流すタイプの石鹸がおすすめです。
酵素洗顔は、汚れやタンパク質を分解して取り除きます。
肌の負担になるので、ピーリング石鹸や酵素洗顔を使うときは強く擦らず、頻繁に使用しないように気を付けます。
肌のターンオーバーを整える
今ある角栓を取り除いて改善していくと同時に、新しいものができないように予防をすることも大事です。
肌のターンオーバーを整え、古い角質や皮脂が毛穴に詰まってしまうのを防ぎましょう。
洗顔をしないまま寝てしまったり、洗浄力の強すぎるクレンジングや洗顔料を使うとターンオーバーが乱れる原因になります。
また、血行不良、ストレスもターンオーバーを乱してしまいます。
ビタミンC誘導体
ビタミンCには、皮脂の分泌を抑え、毛穴を引き締める作用があります。
また、コラーゲンの製造を促す作用や、高い抗酸化作用、メラニンの抑制効果、新陳代謝を促進するなどの効果も期待できます。
ビタミンC誘導体が配合された化粧水や美容液でケアをすると効果的です。
イオン導入器を使って週1回程度、ビタミンCの導入を行うとさらに毛穴改善が期待できます。
手でつける場合に比べてイオン導入器を使うと、20倍も浸透率がアップすると言われています。
食事からもビタミンCは摂れるので積極的に摂るようにしましょう。
ビタミンB1、B2も皮脂分泌をコントロールしてくれます。
ビタミンCは、ピーマン、赤・黄パプリカ、ブロッコリーなど
ビタミンB1はごま、玄米、焼きのりなど、ビタミンB2はレバー、納豆、卵などに多く含まれています。
脂っこいものを食べ過ぎないように気を付けましょう。
良質な睡眠
質のいい睡眠はターンオーバーを整えることにも繋がり、ストレス解消や疲労回復にも効果があります。
良質な睡眠をとるポイントは次のとおりです。
- 寝る1、2時間前はパソコンや携帯電話の使用を控える
- 普段から有酸素運動などの運動をする
- 寝具、寝室は常に清潔に保つ
- 22時から2時までのゴールデンタイムにできるだけ寝る(遅くても0時までに寝る)
まとめ
肌の毛穴を改善する角栓ケアについて見てきました。
毛穴は皮脂を分泌し皮脂膜を作って、乾燥から肌を守るうるおい成分になっていて大事な存在です。
角栓はターンオーバーが乱れて古い角質が残ってしまい、それが皮脂や汚れと混ざって毛穴に詰まり角栓となっています。
角栓は毛穴に詰まっていることにより、外からの雑菌が毛穴から入り込まないようにしています。
角栓は全部取ればいいというものではなく、ターンオーバーの乱れによって詰まってしまった角栓をケアするのが大切です。
角栓ケア方法は色々ありますが、本当に改善してくれるのでしょうか?
- クレンジングオイルでマッサージ→大部分がタンパク質でできている角栓は、オイルでとれないです。強く擦ったり、長時間使うのはダメ。
- ゴマージュ、スクラブ、ピーリング→肌に負担になるので頻繁に使用したり、強く擦らないようにします。
- 指で押し出す→指で押し出すと毛穴を広げ、角栓が抜けた後も広がったままになってしまい、また爪で肌を傷つけたり、雑菌が入ったり、色素沈着によりシミになったりする恐れがあるので避けたほうがいいでしょう。
- 貼って剥がす鼻パック→頻繁におこなわないようにし、使う前に肌を温め、毛穴を開き、使用後はしっかりと保湿をします。
肌の毛穴を改善する角栓ケアは次の通りです。
- ピーリング石鹸や酵素洗顔で優しく角質をとる
- 肌のターンオーバーを整える
- ビタミンC誘導体を取り入れる
- 良質な睡眠をとる
一度できてしまった目立つ毛穴は、なかなか元に戻らないです。
ポイントは、日ごろから角栓・毛穴ケアをすることです。
毎日コツコツケアをし、なめらかな肌を手に入れましょう!
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