毎年、この時期になると肌が乾燥してカサカサする、かゆくて辛い。
体中かいてしまって肌荒れがひどい。
こんな憂鬱な気分で冬を過ごしていませんか?
どうして冬になると、肌がカサカサしてしまうのでしょう?
何か改善策はないのでしょうか?
今回は冬に肌がカサカサしてしまう原因と改善策を見ていきたいと思います。
目次
冬は夏より乾燥するのはなぜ?
夏はそれほど乾燥が気にならないのに、冬になったらどうしてこんなに肌のカサカサ乾燥が気になるのでしょう?
空気の乾燥
同じ湿度でも春夏秋と冬では、空気に含まれる水分量が違います。
空気の温度が高い夏は多くの水分量を含むことができ、空気の温度が低い冬は水分量が少なくなってしまいます。
そのため、冬の空気は乾いて、肌をカサカサにします。
バリア機能の低下
冬の乾燥は、人間が気温変化に合わせて体を合わせようとするために起きているとも言えます。
人は寒くなると体温を維持しようと皮膚表面の血管を収縮させます。
そうなると流れる血液の量が減り、血液を通じて運ばれている栄養が十分に行き届かなくなります。
すると、皮膚で水分量を維持しているセラミドなどの細胞間脂質や、水分の蒸発を防いでいる皮脂などのバリア機能が十分に働かず、カサカサに肌が乾燥してしまいます。
乾燥させる暖房器具
乾燥した空気に加え、冬は暖房、エアコン、床暖房、電気毛布など肌をカサカサに乾燥させてしまうものが身の回りにたくさんあります。
エアコンや電気ストーブは、石油ストーブやガスファンヒーターに比べて水蒸気を発生させないので特に加湿が必要になってきます。
暖房器具に加え、会社などにはパソコンが多くあり、熱を発生していて、乾燥してしまいます。
湿度はなかなか人の感覚では分かりにくいので、安くてもいいので湿度計を付けておくといいでしょう。
ちなみに適正な湿度は45~65程度と言われています。
40度以下が続くと乾燥している状態です。
乾燥しやすい年齢があるって本当?
歳を重ねるにつれ、肌が乾燥している気がしていませんか?
実は乾燥しやすい年代があります。
それは、小学生までの子供、25歳以上の女性、50歳以上の男性です。
子供の皮膚は大人に比べて薄く、空気が乾燥しているとすぐかゆくなってしまいます。
皮脂分泌の少ない年代は肌がカサカサして乾燥しやすいので、気を付けるようにしましょう。
改善方法は?
では、冬のカサカサ肌を改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
加湿器などで部屋を加湿する
まずは加湿器などで冬の室内を加湿します。
加湿器を使う時、気を付けないといけないことは次の通りです。
- 加湿器の蒸気を直接顔に浴びないようにすること。
- 加湿器の掃除を怠らないこと。
蒸気を直接顔に浴びると、さらに乾燥してしまいます。
加湿器の掃除をサボってしまうと、中で微生物が繁殖し、それがまき散らされ、吸い込んでしまうと、アレルギー症状がでてしまうことがあります。
加湿器は定期的に掃除をしましょう。
加湿器の代わりの方法として、
- 室内に洗濯物を干す
- 濡れたバスタオルを絞って干す
- 観葉植物を置く
- 鍋でお湯を沸かし蒸気を発生させる
などの方法もあります。
部屋干しの臭いが気になる時は、日の当たる場所に干しましょう。
体を洗い過ぎない
体や顔を洗い過ぎていませんか?
洗い過ぎはカサカサ乾燥の原因となってしまいます。
人の皮膚は皮膚膜で覆われていて、外的刺激から守っています。
洗い過ぎると保湿機能が失われて乾燥してしまいます。
さらに髪は洗えば洗うほどにおいや汚れを引き寄せて、雑菌が繁殖してしまいます。
体を洗い過ぎないよう次の点に気を付けましょう。
- 洗顔は1日2回まで
- 熱いシャワー、湯舟は避ける
- スポンジやナイロンタオルでゴシゴシ洗わない
体は石鹸を使って手で、届かない場所は綿のタオルで洗うといいでしょう。
洗った後はきちんと保湿をしましょう。
保湿剤を使う
人間の肌には、もともと水分を守る保湿成分があり、それがきちんと働いていれば、湿度が0%でも水分は蒸発しないんです。
保湿成分を作る力が低下すると肌は乾燥してカサカサしてしまいます。
保湿、というと水を与えればいいと考えてしまいがちですが、そうではないんです。
保湿は、保湿成分を与えないといけません。
大事なのは水分を与えるのではなく、水分を維持するようなお手入れをすることです。
冬に使う保湿剤は、セラミド、尿素、コラーゲンなどが含まれたものがおすすめです。
日中、エアコンの影響で顔が渇いたと感じたら、朝つけた化粧水か美容液をメイクの上から手でのせるようにつけるといいです。
スプレーを使うと水分が蒸発するときに肌のうるおいも奪ってしまうので避けたほうがいいでしょう。
特に乾燥しやすい目元にはアイクリームを
顔の中でも目の周りは特に皮膚が薄いため、冬のカサカサ乾燥に注意が必要です。
目元は顔の印象を左右する大事なパーツです。
老け顔にならないためにも、保湿をしていきましょう。
アイクリームもセラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されているものを選びます。
水分補給をする
私たちの体は60パーセント以上、水でできています。
冬のカサカサ肌には外から保湿だけではなく、飲み水によって内側からも保湿する必要があります。
水分補給をする時、ポイントがあります。
- こまめに水分を摂る
- 夏でも冬でも常温か暖かいものを飲む
- 糖分の多い飲み物は避ける
私たちは運動している時だけではなく、常に汗をかいているため、常に水分補給が必要です。
ですが、一度に多くの水を飲んでも体に蓄えられず、排出されてしまいますし、内臓に負担がかかります。
水分補給はこまめに行いましょう。1回に飲む量は250ml以下に抑えるのがいいです。
暖かい飲み物を飲むと血流が良くなり新陳代謝も良くなります。
また暖かい飲みものを飲むと水分の吸収がゆるやかになり、体に負担をかけません。
冬だけでなく、夏も常温か暖かい飲み物を飲むようにしましょう。
糖分の多い飲み物は、肌の再生に大切なビタミンを奪ったり、シワやタルミの原因にもなるので避けましょう。
食事でも保湿を
内側からの保湿として、食事も大事になってきます。
肌の乾燥を防ぐ、タンパク質
卵、魚介類、乳製品、大豆など
天然保湿因子の原料となるアミノ酸を豊富に含むのがタンパク質です。
また、タンパク質はコラーゲンの元になるので、足りないとハリやツヤがなくなります。
肌の代謝を促進するビタミン類
ビタミンA→にんじん、かぼちゃ、レバーなど
ビタミンB2→牛乳、納豆など ビタミンB6→魚介類、卵、大豆など
ビタミンC→いちご、さつまいも、パセリなど
ビタミンAには皮脂膜や天然保湿因子の生成を助け、うるおいをキープする働きがあります。
ビタミンBには健康な皮膚の成長を助けたり、ホルモンバランスを整えたりする働きがあります。
ビタミンCにはコラーゲンの生成を助け、しわやシミを防ぐ抗酸化作用もあります。
身近な食生活から改善し、冬のカサカサ肌対策をしていきましょう。
まとめ
冬のカサカサ肌の原因と改善策を見てきました。
冬が夏より乾燥するのは次のような原因がありました。
- 空気の乾燥
- バリア機能の低下
- 乾燥させる暖房器具
改善策は次のようなものがあります。
- 加湿器などで部屋を加湿する
- 体を洗い過ぎない
- 保湿剤を使う
- 特に乾燥しやすい目元にはアイクリームを使う
- 水分補給をする
- 食事でも保湿をする
冬のカサカサ乾燥に負けない肌を作っていきましょう!
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